排卵障害とは排卵が起こらない、あるいは排卵が襲い状態のことをいいます。
排卵障害は、全不妊原因の15%を占めるといわれ不妊原因のなかでも多いものです。
西洋医学では排卵障害の原因は主に4つのタイプに分けれています。
①視床下部や下垂体の問題
視床下部や下垂体に原因があり、卵胞を発育させるFSH(卵胞刺激ホルモン)や
LH(黄体化ホルモン)の分泌が低下するため、排卵が起こりにくくなります。
②高プロラクチン血症
乳汁を分泌するプロラクチンというホルモンの値が高くなると、排卵が起こりにくくなります。
胃潰瘍や精神科の薬の副作用で高プロラクチン血症になりやすくなるとされています。
甲状腺機能の低下や、脳下垂体にプロラクチンを分泌する小さな腫瘍ができていることもあります。
③多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
超音波で卵巣に小さな嚢胞が多く見られ(片側の卵巣に10個以上)、血中LHの値が血中FSHより
高くなり、男性ホルモンである血中テストステロンの値が高くなります。
また、抗ミュラー管ホルモン(AMH)は高値となります。
生殖年齢にあたる全女性の10%に多嚢胞性卵巣症候群がみられるという比較的多いものです。
多嚢胞性卵巣症候群は病気ではなく体質的なものだと言われております。
④早期卵巣不全
卵巣の中の卵子が40歳よりも前にほとんどなくなってしまい、
排卵が起こらなくなった状態と言われています。
原因不明不妊のなかで大きな割合を占めていると考えられているのは、
卵管のピックアップ障害です。
卵巣から卵胞液とともに流れ出した卵子は、卵管采の捕捉され卵管の中に運び込まれます。
卵管が卵子をうまく取り込めない場合をピックアップ障害とよびます。
卵管の炎症や癒着が原因のことが多いのですが、このピックアップ障害があるかどうかの検査方法はありません。
便秘にるお腹の筋肉の固さや骨盤の歪みによるインナーマッスルのアンバランスがピックアップ障害
と関係していることもあります。
卵巣のう腫とは、簡単に言うと卵巣の腫れです。
不規則な生活から免疫力の低下、免疫低下による細菌やウイルスの活性化などが原因で
卵巣に慢性的な炎症が起こり腫れます。
規則正しい生活と免疫力の回復により根本改善していきます。