子宮内膜症は、本来は子宮内にしか存在しない内膜が子宮以外の場所に発育してくるものです。
24~40歳までの月経のある女性の10~15%に発生していると言われています。
子宮内膜症は、実は子宮の病気ではありません。卵巣、卵管、腹膜、直腸、膀胱などによく起こります。子宮内膜が子宮筋層内に発育することもあり、その場合は子宮腺筋症と呼びます。
月経時には子宮内膜が飛び火した場所で月経と同じように出血します。
その刺激による痛みで月経痛がひどくなり、周りの組織と癒着を起こし不妊の原因となります。
また、卵巣にできると卵巣内に古い血液がたまり、チョコレートのようにドロドロとした液の入った
嚢腫(のうしゅ)が出来、これをチョコレート嚢腫とよびます。
子宮内膜症は遺伝的な傾向もあり、母親や姉妹に子宮内膜症があるという方も少なくありません。
※危険因子
・月経周期の長短
・若年齢から運動不足
・高脂肪食
・子宮内避妊器具の使用
・エストトゲンのバランス
・生来の赤毛
・鎮痛剤なども含めて薬をよく飲む
・抗精子抗体による骨盤内の免疫作用
・免疫不全
・環境エストロゲン(農薬や工業化学品など)
・内分泌撹乱物質(PCB、除草剤、プラスチック、洗剤、家庭用洗剤、アルミ缶の内層)
・ダイオキシン
・肝臓代謝障害(エストロゲン)
※子宮内膜症の食養
・砂糖、赤身の肉、アルコール、カフェインを控える
・タマネギ、ニンニク、ニラ、βカロテン、ビタミンCをよくとって免疫を整える
・ビタミンB群、セレンをとって肝機能をよくする
・食物繊維豊富な果物と野菜を多くとる
・家畜動物製品を減らす
・亜麻仁油やインドール-3-カルビノルール(ブロッコリー、芽キャベツ、カリフラワー)を増やす
子宮内膜症が本当にあるかどうかは、開腹するか腹腔鏡で腹腔内を見るかをしないと正確には分かりません。ただし、ある程度進行すると超音波検査でも診断が可能になり、血中の腫瘍マーカーも高くなります。
子宮筋腫は、子宮の筋肉にコブのようなかたまりができる良性の腫瘍です。
子宮筋腫は自律神経の交感神経優位状態が長く続くことによる下腹部の血流障害が原因です。
発症率は40歳までの女性の20~25%
子宮筋腫が大きくなると尿管の圧迫により水腎症が起こることがある
不妊の原因の2~10%とされています
大きな筋腫は胎児の成長を妨げ、卵膜の早期破裂、停留胎盤、分娩後出血
異常分娩、胎位以上と関連しています。
流産率は筋腫がない場合の2~3倍
※子宮筋腫の食養
・ビタミンB群をよくとる
飽和脂肪、砂糖、カフェイン、アルコール、ジャンクフードはエストロンエストリオールへの
代謝を阻害しビタミンB群の代謝を阻害するので注意しましょう。
・高食物繊維は筋腫を防止、縮小します。
・脂質のとりすぎは子宮内膜ガンのリスクが高まるので気をつけましょう
子宮内膜は赤ちゃんのベッドとなる部分です。
排卵後、子宮内膜が厚くなるには卵胞ホルモン(エストロゲン)が正常に分泌する必要があります。
卵胞ホルモン(エストロゲン)は脳からの指令を受けて卵巣から分泌されます。
子宮内膜が薄いと言われた方は、脳と卵巣からのホルモン分泌を阻害している原因を探っていく
必要があります。
整体においては、頭蓋骨の歪みを調整して下垂体の働きを高めることが有効です。
ストレスなどにより交感神経優位の状態が長く続くと、下腹部の血流が悪くなり
「 冷え 」体質へとつながります。
運動不足や長時間のデスクワークも下半身の血流不足により冷えやすくなります。
骨盤や子宮のゆがみなども生理痛につながります。
子宮や卵巣は骨盤の中で靭帯にぶらさがっているます。
骨盤や子宮にゆがみがあると、子宮内膜がうまく排出されないために生理痛が重くなります。