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薬物乱用頭痛

薬物乱用頭痛とは?

薬物乱用頭痛は、頭痛薬、鎮痛剤などの薬(薬物)を飲みすぎることで、

かえって頭痛になりやすくなってしまうタイプの頭痛です。

 

「頭痛のための薬なのに頭痛になるなんて信じられない・・・」

と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

しかし、薬物乱用頭痛の方はけっこういらっしゃいます。

過去には2~3時間おきに頭痛薬を飲んでいるという方もいらっしゃいました・・・。

 

薬物乱用頭痛が起こるメカニズムとしては

 

ひどい頭痛を経験し、頭痛に対する恐怖心が大きくなりすぎると・・・

  ↓

「頭痛がくるかも・・」、という恐怖心から早めに頭痛薬を飲むようになる

  ↓

「あの時、早めに飲んでおいた良かった。」という安心感を何度か味わってしまうと・・・

(早めのパ〇ロンなんていう頭痛薬のCMの洗脳の影響も大きいと思います)

  ↓

頭痛の根本的な原因から目をそらし、どんどん薬を飲む回数、薬の量が増えてくる

  ↓

薬の常用により自律神経の交感神経が優位状態となる

  ↓

交感神経優位状態により、全身の血流不足と知覚神経(痛みを感じる神経)が過敏状態となる

  ↓

ちょっとの頭重でも、「これはひどい痛みが出るぞ!」と脳が誤作動を起こし、

頭痛が頻繁に出るようになる

  ↓

またまた薬を飲むことによって、頭痛の原因も複雑化して治りにくい頭痛体質へと出来あがる

 

薬物乱用頭痛の方の傾向

 

・頭痛薬や鎮痛剤(頭痛以外の目的で使用している場合も含む)を月に10日以上飲んでいる

 

・月に15日以上頭痛の日がある

 

・朝起きた時から頭痛がある

 

・だんだんと薬が効かなくなってくる

 

・強もみのマッサージが好き

(痛みには敏感だが、刺激には鈍感になっていきます)

 

 

薬物乱用頭痛を改善していくためには

① 頭痛薬を2ヶ月間は中止する。(薬への依存心を断ち切るため)

 

② 離脱症状で必ず頭痛が頻繁に出るので、整体なども利用しながら頑張って乗り切る。

 (当院ではセルフケア用品として自律神経テープをなるべく使ってもらうように指導しております)

 

③ 首や肩を強くもむようなマッサージは悪化するので避ける。

 

最初の1~2週間はとても辛いかと思いますが、生活習慣と体を整えながら以上のようなことを守って治療に取組めば、もともとの緊張性頭痛や偏頭痛の段階になってきます。

(薬物乱用頭痛の方も、もともとは緊張性頭痛か偏頭痛の方です)

頭痛薬は月に1~2回程度までに減らせることができれば薬物乱用頭痛からは抜け出したこととなります。

その後は、緊張性頭痛または偏頭痛の治療に取組みましょう。

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